ファルコン  ラジコンドリフトGP

ファルコンドリフトGP

ファルコンドリフトGP
 梅雨で天候が不安定なこの時期ですが時折晴れ間が覗く曇り空の中、『Falcon DRIFT GRAND PRIX SERIES 2009 Rd.3』を無事に開催することが出来ました。
 今大会は遠征組みのエントリーが少ないながらも、延べエントリー数48名と相変わらずの盛況振りでした。
 今回の大会レイアウトは、過去に何度か行ったことがあり参加者の皆さんにも大変好評だったレイアウトで行いました。さらに皆さんに思いっきり楽しく走って欲しいと審査員の思いで特に細かい審査基準は設けませんでした。しかし、それ故に凄くシビアでカッコいい走りが要求されることになりました。

チャレンジクラス


 10名のエントリーがあり5名づつ2組に分けて5分間のルーレット方式で予選が行われました。
 予選で良い走りをしていたのは中村貴史選手。SLMクラスでシリーズチャンピオンを狙って欲しいくらいの素晴らしい走りで予選トップ通過しました。以下たかあき選手, おきっちゃん選手と続きました。
 予選結果によりA, Bクラスに分けて予選と同様に5分間のルーレットで決勝が行われました。チャレンジBクラスは各選手拮抗したレベルで審査員を悩ませましたが、安定した走りで高野靖之選手が優勝しました。チャレンジAクラスで気を吐いたのは、たかあき選手, おきっちゃん選手でした。2人で綺麗に周回している様はまさにツインドリという感じで、甲乙付けがたい走りで楽しませてくれました。予選トップ通過の中村貴史選手は集中力が切れたか、マシントラブルか精彩を欠く走りで下位に沈んでしまいました。
 結果、おきっちゃん選手が優勝, 2位にたかあき選手, 3位にIketani Fabio選手となりました。

ツインクラス


 毎回エントリーが増えていて、レベルも上がってきているツインクラス。FDGPの隠れたメインクラスになってきているように思います。
 予選で素晴らしい走りをしたにわとりワークス, 病金兄弟, AS Drift Teamが決勝に進出しました。
 決勝はこの3チームで行われました。予選を華麗なトリプルドリでぶっちぎりのトップ通過したにわとりワークス。決勝ではその正確さが若干失われ病金兄弟に肉薄される場面もありましたが、そこはシリーズトップにいるチームです、きっちり押えるところは押えてきます。
 結果、にわとりワークスが今期2回目の優勝, 2位病金兄弟, 3位AS Drift Teamとなりました。

SPMクラス


 ゴムタイヤを使用するハイスピードなドリフトがカッコいいSPMクラスは、シリーズトップの河越選手が欠場、さらにシリーズ2位のファルコン常連加茂選手が予選1回目キャンセルという上位選手不在ではじまりました。
 ここぞとばかりに良い走りを魅せたのが松浦選手とWeld伊藤社長。さらに2ヶ月ぶりのGPドリにもかかわらず迫力ある走りを魅せたひで吉選手が上位に食い込む。しかし、そこは常連&シリーズ上位の加茂選手、午後からの2回目の予選でなんと100点の走り!練習なし, 全部で4回の走行で100点の走りはさすがです。しかも他の点数でも十分にトップ通過できるポイントを得て圧巻の走りでした。
 決勝はベスト8での追走トーナメント。追走ベスト8を順当に勝ち上がった加茂選手でしたが、惜しくもベスト4でマシントラブルに見舞われ惜しくも敗退。Weld伊藤社長は宿敵宇津山選手との戦いで惜しくも敗退。大会前にセッティングを変更し調子を上げてきた竹内選手がベスト4進出と今までとは違った顔ぶれが上位に進出してきました。
 結果、竹内選手が嬉しい初優勝, 2位宇津山選手, 3位松浦選手となりました。

SLMクラス


 毎回ハイレベルな戦いが行われるSLMクラス、今回も非常にシビアな戦いになりました。
 予選1回目は振るわない結果だったシリーズトップのとりぃ選手だったが、予選2回目で99.9点の素晴らしい走り。Weld伊藤社長との掛け合いでリラックスできたか?ギャバン選手が2位で通過。他にも上位常連の選手が多く進出したベスト16となりました。
 ベスト16で目立った選手はDos Santos Alex Sandro選手でした。速くしかも角度を付けた素晴らしい走り、今までも追走に残ったことはあった選手ですが相手の車に合わせるのに苦労している感じでした。それが今回はビタビタの追走を繰り返して見事に決勝進出。相手はシリーズトップのとりぃ選手と非常に見応えのある決勝戦となりました。
 決勝戦、緊張の中 とりぃ選手先行ではじまりました。素早い振り返しから1コーナーへ進入、両者良い角度とスピードで進入しますが先行とりぃ選手がコース中央を走る小さい走りになってしまいました。その後もDos Santos Alex Sandroがビタビタに寄せてきます。入れ替えて2本目、大きく離れると思われたとりぃ選手だったが速いDos Santos Alex Sandro選手にもきっちりと付いていきます。それでも角度は及ばない感じ。サドンデスに持ち込むことなく決着がつきました。
 優勝はDos Santos Alex Sandro選手, 2位とりぃ選手, 3位ST Works カズとなりました。

審査委員長:要藤慎一(YODO'S DRIFT BLOG

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